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「重症障害児を、母乳で克服健康児に育てた私の体験」 


3月6日 普通分別で、無事待望の男児出産、体重3,270g。

その喜びもつかの間、我が子は、翌早朝、新生児センターへ即入院となってしまいました。
私自身は産後の経過が悪く40度の熱が続いていたため、2週間程して知らされた事によれば我が子は、原因不明のけいれんと脳内出血をおこし「このまま続けば、最悪の場合重症障害児となり、廃人同様でしょう」と担当医より宣告されたとの事でした。

しかし、幸いけいれんも出血もすぐ止まり、最悪の危機は乗り越えました。
それから退院までは、母乳がよく出て助産師さんに「赤ちゃんが来るまで、3時間毎に搾乳器で搾らなければ止まってしまう」と言われ守っていましたが、やはり4回程乳腺炎となり、薬と注射で抑えるという毎日でした。

我子には後遺症という問題が残っており、一応あらゆる検査をし、退院の時は、普通の子と全く変わりないと言われました。しかし、体重は標準児2/3程、ミルクお量も非常に少なく、こんなで大丈夫かと心配でした。
先生が、「後は、育てていきながら見て行きましょう」と言われ、生後3ヶ月目、帰って来たとたんに母乳が止まってしまいました。近所の方に桶谷式乳房治療院を紹介され、またこのような子程母乳で育てなさいと言われた担当医の事を思い出し、尋ねて見ましたらその日からよく出るようになりました。

しかし、出るようになりましたが、我子は、母乳とミルクを同じと思い、育児書通り3ヶ月で1日5回と、
そして夜は飲ませませんでしたが、驚くことに赤ちゃんは眠っていても乳首を持って行くと、一所懸命吸い付いて飲みました。

私の乳は3ヶ月間も手で搾らず、搾乳器を使用したために乳首が大きくなりすぎていました。
また乳腺炎を薬と注射で止めたしこりがありましたために硬くて吸いにくいのです。長い時間搾乳器で痛めた乳は、ちょっとやそっとでは治らず、桶谷先生の手技を受けても、寝過ごしたり、食事が悪かったりするとすぐ変質、軽い乳腺炎を起こしたりして元に戻るのに4ヶ月近くかかりました。
その間に我子は、寝返りし、おすわりも出来るようになり順調な発達をしてゆきました。私の乳質が良くなってくると同時に、頭も角張っていたのが少し丸みをおび、顔つきもしっかりして変わって来たと皆に言われました。

医師から普通の子と変わらないと言われていたのですが、他の子と比較してみるとやはり、脳内出血が影響しているのでしょうか、体重は、母乳児の標準よりも下回っているのに頭ばかり大きくて手足がその割に小さいのです。顔には湿疹ができ、いっこうによくなりません。動きがどうも鈍いと桶谷先生に言われていました。

7ヶ月目の時、検診のため、連れて行きましたら順調な発育で見違える程と、とっても喜んでおられ、母乳の話をしましたら、良いことですから飲ませなさいと言われました。
そうしているうちに、1年近くなって来たのでもう大丈夫ではないかと気が緩み、また、お正月や大雪で、行ったり行かなくなったりで、それまで部分的だった湿疹が、赤くはれて顔中に広がりました。
11ヶ月目でしたが、まだ1人で手を話して立つようになり、顔の湿疹も、うそのようにひいて来たのです。

それから手技を受けました。日毎に後頭部の両側が角ばって大きく見てたのが、角がほとんどわからなくなってしましました。動きの方も活発となり少しの間も目が離せない程になりました。

育児書やほとんどの医師が、6ヶ月を過ぎたら、母乳からミルクへ変えるように述べていますが、桶谷先生の提唱される「人間と動物の違いは2本足で歩く事、だからそれまでは母乳を与えるのが1番良い」という考えに基づき、今は、歩くまで新鮮でおいしい母乳を飲ませようと思っています。
そして、母乳を与えながら歩いてくれる日を楽しみにしています。

最後に乳児を持つお母さん方に、世にたくさんある育児書のほとんどが、母乳はせいぜい飲ませて半年まで、それ以降は栄養が無くなるのでやめるように、また8ヶ月以上は、絶対飲ませると害になり、と書かれていますが、前述しましたように、いかに新鮮でおいしい母乳が、育児に与える影響が大きいかという音がお分かりいただけると思います。
そして、ただ母乳が出ると言うのではなく、新鮮でおいしい母乳(桶谷式母乳手技を受けて出る質の良い)が、大きく作用し、現在どこの乳児検診でも標準体重ばかり気にして、それよりも足らなければだめで、大きければ大きい程良いとされてます。また私たちもそれに染まり、体重さえ増えれば安心してしまっています。

これは大変大きな間違いで、体重を増やすことはいつでも出来るのであって、外見上いくら大きくなっても、中身の伴わない子では、将来全く不安です。
そこで、未熟児や我子のように障害児になるかもしれないと言われた時、桶谷先生の提唱される質の良い乳を飲ませる事が非常に大切なのです。

この事を痛切に感じるのは、そのような子を持った親で無ければ、なかなかわからないと思うからです。
桶谷先生は、一生不具合で終わるかもしれない子達を、1人でも多く救いたいと思っておられます。
そのため、手技を受けた新鮮な母乳というものがいかに大切であるかを理解してもらうように、お忙しいお仕事のかたわら本を出されたり、関係者に働きかける運動をしておられます。

お世話になった患者の1人として、微力ながらお役に立てばと思いペンを取りました。


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