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「勤めながら母乳を与えることの出来た私の体験」 


人工栄養で長男を育て、母乳混合で長女を育てた私の体験から、母乳がいかに良いかをしりました。
母乳の良さを少しでも皆さんに理解してもらえたらと思いペンを取りました。

長男が生まれた時でした。母乳は出ないこともなかったのですが、職業をもつ私としては、母乳で育てることが自然におっくうになり人工栄養にすることになりました。
母乳が良いという事は、私自身つねづね知らさせていたことなのですが.....。
皆さんもこのような理由で人工栄養に変えたという方が多いのではないでしょうか。

それから2年後、長女が生まれ長男の時よりも母乳が良く出るのです。
私は一瞬とまどいました。これだけ出るのだから、産休の間だけでも、と思い飲ませはじめたのです。

しかし母乳で育てようと決心した私にはいろいろな苦労が待っていました。
日中は人工栄養、朝晩は母乳と混合栄養にしながら働きに出ました。このようなことをくり返しているうちに、乳腺炎をおこしてしまいました。
そこで桶谷先生を訪ね、マッサージを続けたのです。(生後5ヶ月)マッサージに通っているうちに、大きかった乳房の型もよくなりのみやすい状態となりました。
お乳の味も良くなって、子供に変化が出てくるといううれしい結果が生まれ、乳腺炎をよろこぶべきともいえるくらいになりました。

それでは長男と長女を比べ母乳がいかに良いか、この目で見たことをお話します。
人工栄養の長男は、頭は大きく、また足は弱く短気です。先生がおっしゃった人工栄養で育った子供の特色と全く一致しているのです。母乳の長女の場合は、マッサージにより乳の色も良くって一週間後、足首が細かったのもバランスがとれ、顔もしまった感じで、手足の運動も活発になるという変化を見るようになりました。
また予防接種にしても、きげんを害するようなこともありませんでした。このようなことからあらためて母乳の大切さを知らされました。

母乳がいかに大切か、私は身にしみて体験し、長男の時になぜしなかったのかと、悔やまれてなりません。

職業をもっているからといって尻ごみしてはいけません。
母であるものだけが知り得る苦労であり、努力なのです。
母親のあたたかい愛情を子に伝えるためにも、皆さん母乳をもっと見直そうではありませんか。


【桶谷そとみのアドバイス】

社会へ進出する女性が増える中で、職業と母乳哺育の両立のむずかしさに悩む母親が増えています。幾多の困難を克服しながら母乳を遂行し、職業と母乳哺育をみごとに両立させたお母さん方も少なくありません。

わが子を心身共に健康で、すばらしい人間性を持った子供に育てたいと願う一心が、職業と母乳哺育を両立させたのでしょうが、乳児にとって母乳は何よりも優れた栄養であるだけなく、苦労をいとわずに母乳を与えようとする母親の愛情は、そのまま肌から肌へ子供に伝わるはずで、子供の心身を健やかに育むための、かけがいのない宝物といえるでしょう。

託児して、授乳時間(職場が認める時間)に授乳にかけつける母親、冷凍庫や、搾乳した母乳をビニールの袋に入れて、託児者に預け、与えてもらっている母親など、勤めながらの母乳育児は、いろいろな苦労が伴うものですが、この保護者対策として何らかの施策が講じられれば....と祈る思いです。


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