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お産がすんだあと、母体は急速に母乳の準備を始めます。
けれども、乳房はまだかたくて、乳腺も狭められがちです。また、赤ちゃんも母乳を飲む力が弱くて、なかなかじょうずに飲めないかもしれません。
特に乳頭が十分に発達していない乳房は、赤ちゃんの飲み方がじょうずになるまでは努力が必要です。
しかし、この時期はいわば双方の歩み寄りの時期ですから、母乳育児に慣れることに重点をおいて、あせらず、ゆっくりと暮らしたいものです。母乳の量はそんなに多くないのが普通です。
母乳の質は初乳からだんだん良化して、黄色みも薄くなり、赤ちゃんの消化力を促す乳汁になってきます。
このために、赤ちゃんの便の回数がやや多くなりますが、心配は要りません。お産のときに、子宮口をやわらかくする注射をしたお母さんは、お乳にかなりの影響を受けていて、初めのうち母乳の分泌がスムーズにゆかない人が多いようです。医師に相談して、治療手技を受けましょう。
産褥期の乳房は急速に状態が変化するので、乳房の観察がとてもたいせつであり、十分に考慮して手技を行わなければならないからです。赤ちゃんは飲みやすい感触の乳頭になるのを待っているのです。
お母さんは、催乳感覚を催すたびに赤ちゃんにお乳を飲んでもらい、いつも良質のお乳が出るように心がけてください。母乳育児が成功するかどうかは、最初の1ヶ月がカギなのです。
それに、このころは、だれかに家事や育児を手伝ってもらっていたり、実家に帰っているかして、恵まれた状況にあることが多いので、ぜひその間に母乳育児の基礎を固めてください。
この時期の赤ちゃんは、母乳を飲んでいるとき以外は、たいてい眠っていますが、ときには一定の時間に起きて不機嫌になる赤ちゃんも見かけます。
お母さんにとって、たぶんいちばんたいへんなのは、夜中の授乳でしょう。3時間おきに起こされるというのは、ちょっと考えるととても苦痛なように思えますが、母乳が本格的に分泌するようになれば、むしろ赤ちゃんに飲んでもらわなくては苦しくて眠れないというようになるのです。
そのためには、初めのがんばりがたいせつ。
ぜひ、目覚し時計をかけてでも、2時間半〜3時間ごとに起きるよう頑張りましょう。
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